さぁ!怪しいメッセージの内容を突き止めるぞ!!
さて、ピナちゃん妻の携帯に届いた怪しい件名のメッセージを密かにチェックした翌日、私はピナちゃん妻が仕事に出勤した後、私は自分の仕事が一段落したのを見計らって、ピナちゃん妻の古い携帯電話を再び、手に取りました。私は自宅の敷地内で自営をしています。
ピナちゃん妻が普段使用している携帯電話と連動している古い携帯電話のパスコードを打ち込み、疑惑のメッセージアプリを再度開きました。
そして英語で書かれている「愛のことば」は、私でもすぐにわかります。それは「I love you」や「I love you more」などです。
しかし、多くのメッセージは、ピナちゃん妻の母国語である「タガログ語」で書かれていました。そこで私は、そのメッセージの内容を自分の携帯電話のカメラで最新のメッセージから順に古いメッセージへと写真を撮っていきました。
ちょうど全てのメッセージの内容を写真に収めた頃に、私の昼休みが終了したのです。
私の手が空いた時間に、少しずつタガログ語をグーグル翻訳して内容を確認するつもりです。その写真撮影の作業をし始めてすぐに、ピナちゃん妻がメッセージのやり取りをしている相手の男のこともわかりました。
ピナちゃん妻と「愛のことば」のやり取りをしている相手の男は誰だ?….
その男とは、隣町の大手の会社で働き、隣町にあるアパートに住むピナちゃん妻より6歳年下の同じフィリピン男性でした。「やはり23歳も年上の爺より、若い男を選んだのか?」、そんな思いが私の頭の中を駆け巡りました。
そしてその男は、私の自宅で時々フィリピン人を招いて開いているホームパーティーにも良く参加している男なのです。私にとっては、息子のような年代ですし、私自身も可愛がって良く世話をしていた男でした。
これはある意味、まったく見知らぬ相手よりも可愛がっていた分以上に、憎しみが募る思いでした。
それはまるで、真っ暗闇の中で、いきなり横っ面を張り倒された気分でした。「なめんじゃね~ぞ!」と、私の中で沸々と怒りがこみ上げて来るのを、何とか抑え込んでいました。
幸いにも、その男と私はFacebookで繋がってもいて、居住している住所も勤務している会社も知っています。その上、その男の勤務している会社で、その男の上司である人物も私は知っているのです。
タガログ語のメッセージの解析を続けた結果…驚愕の内容が記されていた!!
私はそれから数日をかけて、自分の仕事場に篭り、粛々とタガログ語のメッセージを翻訳しました。
二人のメッセージのやり取りは、毎日やっていました。
お互いの日常の世間話も多くありましたが、日々のメッセージの終わりには必ず「愛のことば」が綴られていました。
ピナちゃん妻から「あなたは私の永遠のパートナーです」、「あなたの身体の匂いを嗅ぎたい」、「あなたが今、私の隣にいないことが寂しい」、それ以上の内容の言葉が、毎日、相手の男へと送信されていました。
そしてその男もそれらの言葉に呼応するかのように、甘いことばを綴っていました。
勿論、男側から「愛のことば」をささやき、ピナちゃん妻がそれに呼応することも多々ありました。
正直なところ、二人に対して、私のハラワタは煮えくり返っていました。「どうしてくれようか…」と。場合によっては、離婚も覚悟しました。
メッセージの内容が「I love you」ではなく、「I like you」的なものであれば、私の感情もここまで高ぶらずに、見過ごし見守っていたかもしれません。
ある意味、二人を泳がせていたかと思います。
これらのメッセージの内容を翻訳している間に、私はAmazonで、車の動きを監視するGPSを発注し、ピナちゃん妻の車に仕掛けていました。
しかし、その数日間では、ピナちゃん妻の車に怪しい動きはありませんでした。
この事態を招いたのは、私のミスだったのか?…
8年前、ピナちゃん妻と結婚し(私は再婚、ピナちゃん妻は初婚)、ピナちゃん妻は知り合いもいない日本へ初来日しました。誰も知り合いのいない見知らぬ地へ来るのは、とても心細い思いだろうと私は心配しました。
私自身がフィリピン滞在時、しばらくすると母国語で会話したい、母国語を聞きたいと思ってしまっていましたから。
そこで私は、隣町にピナちゃん妻が信仰しているカトリック教会を見つけ、ピナちゃん妻が来日した後から一緒に頻繁にカトリック教会のミサへ参加していました。そこには、フィリピン人も数人いて、すぐに打ち解け段々と私達の住む地域のフィリピン人の友達が増えて行ったのです。
そして1年に何回か私達の自宅で誕生日会、クリスマス、BBQその他のホームパーティーを開いていたのです。そして去年ごろから我が家のホームパーティーに参加し始めていたのが、今回のピナちゃん妻の相手の男でした。
ピナちゃん妻が日本で寂しい思いをしないようにと思って行動した結果、今回の事態を招いたとするならば、私としては、やるせない思いです。
次回は、「どう報復してやろうか?」に続きます。
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