この記事では、日本の伝統的な武道の修練の驚くべき利点を探り、フィリピンの(そして外国の)子供たちが今すぐ習い始めるべき8つの理由を説明します。
武道・武術の定義
フィリピン人(外国人)の子どもたちが武道を学ぶ8つのメリットとは?親として、武道が子どもにどのような利益をもたらすかを理解することは重要です。
武道は、古代から続く伝統的な戦闘訓練及び精神修養であり、今日でも人気があります。武道は効果的な運動であるだけでなく、規律や尊敬、自信といった大切な価値観も教えてくれるのです。フィリピン人(外国人)の子どもたちにとって、武道を学ぶことのメリットは、「体力の向上」「自信の獲得」「集中力の向上」「他人への敬意」「生活能力の向上」「社会性の向上」「ストレス解消」「仲間との友情を築く機会」の8つのメリットをお話します。
1「体力の向上」
定期的な運動や身体活動を通じて、武道は、体力、柔軟性、バランス、協調性、持久力の向上など、多くの健康上のメリットを提供します。この種の運動は、強い骨と筋肉を作るのに役立ちます。
1つの技を何十回、何百回と反復練習することで、足を踏ん張り腰をシャープに回転させ、バランスを崩さないように体幹を安定させられるようになります。それは身体の各部位、各筋肉を連動させるために身体の使い方を学びます。これは非常に大切な身体的訓練となり、体力、柔軟性、バランス、協調性、持久力の向上に大きく貢献します。
また、各武道の道場の指導方針にもよりますが、自重トレーニングやウエイトトレーニングなどの近代的な筋力トレーニングを行います。負荷をかけることで、筋肉のみならず骨も強くなります。
2「自信の獲得」
自分に自信が持てるようになる武道を学ぶことで、子どもたちが自分の限界を超え、新しい技術を習得したり目標を達成したりする際に、より大きな達成感や自信をもたらします。また、自分より体格や力のある相手と対戦することで、自尊心を高めることができます。
道場での一般的な練習でも相手との組手練習を行います。また、何かの試合に出場することもあるでしょう。相手と対戦する前の緊張やプレッシャー、恐怖心などの打ち勝つことで肉体的だけでなく、精神的な自信を得ることができます。
3「集中力の向上」
武道では、目の前の課題に集中する必要があるため、子供たちの集中力を長期的に向上させることができます。この集中力の向上は、学校の成績向上だけでなく、道場以外での生活における家庭や学校での行動の向上、困難な状況での自制心の向上につながります。
道場の練習中でも集中力が途切れた、その一瞬の隙を付かれて痛い思いをするというのは良くある事です。そういったことを多く経験することで、集中力を強化し、それを長期的に向上させることができます。
4「他人への敬意」
武道を通じて、子どもたちは指導者だけでなく、自分とは異なる意見や信念を持つ仲間にも敬意を払うことを学びます。この尊敬の念は、道場の外での家族関係や友人関係など、生活の他の場面でも発揮され、他の人たちの模範となります。
また、暴力ではなく、自己防衛のための技術を学ぶことで、子どもたちは暴力はあくまで暴力であることを認識するようになります。
5「生活能力の向上」
武道は単なる身体的な運動以上のものを提供します。それはまた、規律、忍耐、忍耐力、目標設定、問題解決能力などを教えることに焦点を当てて – 彼/彼女の生涯を通じて、必須のライフスキルとなります。
6「社会性の向上」
道場で他の練習生と一緒に武道を練習することで、子供たちは他人と交流する機会を得て、協調性やチームワーク、コミュニケーションなどの社会性を養うことができます。
また、フィリピン人(外国人)の子どもたちは、道場の他の練習生との交流を通じて、お互いの違いを尊重しながら共通の目標に向かって協力する方法を学びます。また、相手の話をよく聞いてから思慮深く答えるなど、貴重なコミュニケーション技術も身につきます。
7「ストレス解消」
武道の練習に参加することで、学校生活や家庭生活での不満のはけ口を提供し、ストレスレベルを軽減することができます。
また、武道を学ぶことは、宿題、課外活動、放課後の仕事などで忙しい毎日を送っている多くのフィリピン人(外国人)の子供たちに、必要なストレス解消を与えることができます。
8「仲間との友情を築く機会」
武道の道場では、お互いに協力し、指導者や他の仲間を尊重し、武道の技術を練習する際のエチケットの重要性を理解することで、多くの仲間との交流の仕方を学びます。これらのスキルは、道場の練習中だけでなく、私生活のあらゆる場面でお子さまに役立つことでしょう。
まとめ~私の小・中学校時代の経験
私は小学2年生(7歳)から自宅近くにあった「少林寺拳法」の道院(道場)へ通い始めました。私の自宅からの距離が近い事と私の父が少林寺拳法の教えに共感したからです。今から約50年前のことです。
当時、週3回の練習でしたが、私にとって、とても楽しいものでした。当時、子供は私一人しかいませんでしたが、その後少しずつ子供たちが増え、少年部としての練習も始まりました。道場には様々な年齢、業種の大人の先輩達がいましたし、多くの大学生もいました。大学生の先輩方には、学校の宿題や勉強を教えていただいたりしていました。また、社会人の先輩方にもたくさん可愛がって頂き、「両親共働きの鍵っ子」だった私にとって道場は、第二の家とも言える場所でした。それこそ「兄弟姉妹」と言える先輩方に囲まれていました。
私は小学6年生で初段(黒帯)を取得し、中学2年生で二段を取得したのですが、小学校・中学校時代を通して、段々に自分の身を守る術を身につけ、自分に対する自信を持てるようになって行きました。そうなることで、何か危険を察知した時、その危険を避ける心の余裕を持つことが出来ました。
例えば、牙をむいている相手に対して、こちらも同じように牙をむいて噛みつき合わずに、それを避ける。もし、それを避けることが出来なければ、相手を制することが出来るという心の余裕が持てるようになりました。
また、私が10代の頃は、何かのトラブルが起こった場合、道場の先輩方からアドバイスや助力をして頂けることも多々ありました。
武道での仲間意識は、とても強固なものです。例えば、道場の中には同じ学校に通う同級生や先輩がいるかもしれません。フィリピン(外国)の子供であっても、道場では「苦楽を共にする、同じ釜の飯を食う」同志なのです。この仲間意識は強固です。
世の中には、様々な武道・武術があります。ご両親がその武道の教えに共感し、お子様の好みに合うものを探して、是非、お子様に武道の道場へ通わせることを私はお勧めしたいと思います。
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